第6回 やらない
誰かに何かを頼まれたとしましょう。
あなたそれをやりたくなかったとします。
どうします?
「断ったらいいんじゃない?」
人ごとだったら、簡単ですよね。
でもそれをうまく断れる人、案外、少ないんです。
「断ったら、自分の立場が悪くなる。」
「断ったら、相手を失望させる。」
「断ったら、自分がダメな人間だと思われる。」
「断ったら、その人との関係が壊れてしまう。」
などなどなどなど。
力関係だったり、自分の価値だったり、相手を失うのではと言う怖れだったり。
なんであれ、怖れに支配されると、自分のしたいことが出来なくなります。
やりたくないことを頼まれた時、
出来ないけど(断れないので)、やる。
出来ないので、やらない。
出来るから、やる。
出来るけど、やらない。
あなたはどれに当てはまりますか。
出来ても、出来なくても、やってしまう人は相当お辛いと思います。
出来ないのにやったら、すぐに限界がきて折れてしまいます。
出来るからやると、もっと出来るようになってもっと頼まれ、
いつの間にかしたくないことばかりやっている人生になってしまいます。
やりたくないことは、実は出来ない方が楽なんです。
やりたいことをやっているのは、わがままのように言われますが、
そうではありません。
やりたいことをやっていると、出来るようになります。
出来るからもっとやると、人から頼まれることになります。
気持ちよく請け負っていると、もっとやりたいことが舞い込んできます。
そうしてしまいには、したいことだけして生きていく人生になります。
うまくいっている人は大概このパターンの人達で、
周りから「そんな常識的なことも出来ないのか。」
なんて言われても一向に気にせず、関心が無いことはとんと知らないし
出来ません。
それでいいと思いませんか。
周りの期待に応え続け、いつの間にか何がやりたかったかも忘れ、
日々のノルマだけこなしているような人生には
なりたくないんじゃないでしょうか。
「そんな風に上手くいくもんかい!」
なんて思っている方。
もしいらしたら、
「そんな風にして上手くいっている方。」
を見つけてください。
「そんな風にして上手く行く方法。」
を訊いてください。
本でもいいです。
そして真似てください。
あなたの周りの、上手く行ってない人や、上手く行きっこないと思っている
人たちの話をいくらきいても上手く行きっこありません。
あなたが、「こうなりたい。」と思う人の人生を真似てください。
大概の人は、「こんな人には絶対なりたくない。」と思う人の
言うことをきいて生きています。
怖いから。
「やりたいことをやる。」
と言うことは、
「やりたくないことはやらない。」
と言うこと。
自分をもう少し、信頼してください。