第1回 こころのかたち

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人は誰でも、生まれた時にこころとからだを持って、

この世界にやってきます。

目が二重だとか髪が黒いとか足が大きいとかと全く同じように、

几帳面だとかとにかくおしゃべりとか周りをとても気にするといった、

こころの種を持ってやってきます。

それをどう活かしたり咲かせたりするのかはその人次第ですが、

実は随分のことが決まって生まれてきているのです。

この「こころの種」からどんな芽が出てどんな枝が伸び、

今どんな姿をしているかを「こころのかたち」と呼んでいます。

目には見えないこのかたちを知ることは、とても大切です。

「世界のゆくえ」ぐらい大事じゃないかと思います。

なぜなら、「自分のゆくえ」を握るからです。

こころがどんなことを喜ぶのか、どんなことに興味を持つのか

植物で言えば、日向が好きなのか、日陰が好きなのか、

水やりは?温度は?

そんなことです。

そんなことが大事なんです。

「妻はこうあるべきだ。」とか「我が子はこうじゃないと」とか、

相手を自分の思い通りに変えようとして際限のない戦いを挑んでいる

人がいますが、もし、相手のこころのかたちが見えるとしたら、

どう見たってたんぽぽなのに薔薇の装いを期待したり、

柳を松に仕立てようとしたりと、あっけにとられる場面が

ちょくちょくこころの世界では見受けられます。

また、本人も相手の期待に応えたくて、もしくは周りが羨ましくて、

自分以外のものになろうとし、できない自分をものすごく

責めたりしています。

周りも本人も、「こころ」を見ていないのです。

こころは成長します。

体と違い、実際は死ぬまで、成長します。

歳をとり、もし成長が止まってしまっているように見えたなら、

それは、「俺はこう言う人間だ」とか「世間はこう言うものだ」

と自らが多くのことを規定してしまい、

成長を止めてしまっているからです。

もし、今あなたが何かに苦しんでいるなら、それはあなたに、

変えられるものを変える勇気と

変わるしかないものを手放す勇気と

変えられないものを受け入れる勇気を試しているのです。

そのこころを必ずあなたは持っています。

柳は緑、花は紅というではありませんか。

「ありのままに生きる」とは、自分本来の「こころの種」に気づき、

鎧を脱ぎ捨て、生き生きと光を浴び成長していくことです。

その人らしさが輝くように、大切にこころを育てていきたいものです。

人目を気にせず、自分らしく生きるということを

一生懸命やってください。

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