第38回 『何したっていいの』
WRITER
私たち、何したっていいの。 何したって自由。 盗みをしたって、人を傷つけたって、人を殺したって、いいの。 このことを、よくよく履き違えないように、今日はお話ししたいと思います。 何をしてもいいということは、ルールに縛られないということ。 人を殺してはいけないルールがあるから人は殺さないとか、 挨拶をしなきゃいけないルールがあるから、挨拶するんだということではないということ。 なぜかというと、ルールに従って生きると、 ルールが、国が、世間が、大統領が、人を殺しなさいと言ったら殺さなくてはいけないから。 そんな国、ありますよね。 親が、先生が、みんなが、こうしろと言ったからやったんで、僕に責任はないということ。 そんなわけ、ありませんよね。 ルールに頼ると、なんでもルールのせいにして自分の責任を逃れてしまいます。 ルールに頼ると、それを人を裁く道具にして、ルール破った人を袋叩きにしてしまいます。 いかにも正しいことをやっているようで、そのこころは妬みだったり、いじめだったり、責任逃れだったりしてしまうのです。 ですから、本当に大事なのは、ルールではなく、そのルールを使うこころなのです。 裏を返せば、こころがなければ何もうまくはいかないのです。 あなたが罪を犯した。 賠償金を払った。 文句あるか。 では、うまくいかないのです。 禍根はいつまでも残るでしょう。 そしていつか、しっぺ返しが来るのです。 そんなこと、ありましたよね。 何をしてもいいっていることは、何をしても許されるってことではないし、 なんの責任もないってことでもありません。 むしろ、自分の身に起こる事とその結果は全て、自分のせいってことです。 海で人が溺れていて自分しかいなかったら、飛び込むか否かは自分の責任だってことです。 家族のルールも、世間のルールも、社会のルールも、国家のルールも、地球のルールも、宇宙のルールもあります。 でもその上で、何をどう選択するかはあなたの自由なのです。 例え人を殺すという行為は同じでも、そのこころ次第で善にも悪にもなり、その結果全く違う未来があなたを待っているのです。 「何したっていい」 でも全て自分の責任 そう思って初めて、未来を自分のものに出来るんです。