第12回 『フェイク』

WRITER
 
この記事を書いている人 - WRITER -
あなたの1日を振り返り、あなたの部屋、あなたの家、あなたの通り道、あなたの仕事場、あなたの遊び場に「本物」はどれだけありますか?
本物、もしくは本物から作られたもの。

昔はみんな、木の家に住んでいました。
それが、木を張った家になり、木のプリントの家になり、もう、木がどこにも見当たらない家に住んでいます。

昔はみんな本物を食べていました。
でも今は、葡萄の味はするけれど、みかんの味はするけれど、お肉の・魚の味はするけれど、実は1%も含まれていない食べ物で溢れています。

本物と思って口にしている野菜は化学肥料と農薬で、本物と思って食べている養殖魚も合成飼料で、本物と思って食べている動物も合成飼料で作られています。

自分が食べたもので、自分ができているとしたら、そうしたものを食べている私たちは、本物ですか?

野菜は栄養価は劣り、病気に弱く、味は希薄です。
魚も動物も病気に弱く、一つ病気が始まると一気に広がってしまうため、薬に頼るしかありません。

それを食べている私たちが、健康で幸せなら、何も言うことはありません。

そうやって大量生産でできた野菜や肉を、美味しくし、長持ちするためにさらに化学調味料や保存料を付け加え、見た目だけピカピカで、素敵にパッケージされたフェイクを私たちは食べます。

手軽な市販のお弁当や冷凍食品。
そういった手作り品でないもの普段食べているお母さんの死産率は、普段手作り品を食べているお母さんの2倍です。

春夏秋冬に構わず食品が並べられ、夏野菜を冬に食べ、日の出も日の入りも気にせず、時計通りに生きる。
生き物としての本来の姿から切り離され、体が代謝できないものを食べ続けていると、私たちは緊張し、敏感になり、落ち着かず、免疫は低下し、細胞は正常に造られず、心身のコントロールを失っていきます。

試しに1ヶ月、自然の中に暮らし、その土地で採れた無農薬無肥料のものだけ食べて暮らしたら、はっきりとわかるでしょう。

今まで食べていたものの異常さに。
今まで住んでいたところの異様さに。

化学調味料は舌が痛くて食べられず、音はうるさく、ビニールクロスの部屋は息が詰まっていられません。

でも、そこで暮らすしかないと、次第にコンビニ食が美味しく、街の喧騒が賑やかに聞こえ、ピカピカな部屋が素敵に見えてくるのです。
その異常さを全く感じないほど自然から、本物から切り離されているのです。

どちらの世界に住むのもその人の自由ですが、知らないうちに、フェイクになっていくことは許せません。

安価で、便利で、見た目も良く、あなたの虚栄心を満たし、美味しく、おしゃれかもしれないけれど、人間本来にある本能や自己免疫力を著しく害し、あらゆる種類の病気になる可能性を秘めているとはっきり知りながら、選択すべきなのです。

そんなことは、誰かがちゃんとやってくれているのだろうと思ったら、大間違いなのです。

自然に還ることは、地味で、見た目は悪く、目立たず、苦労もあるかもしれませんが、生きるエネルギーと活力、そしてありのまま、そのものであることの強烈な満足と喜びをもたらしてくれます。

今私が思うからこそ、お伝えします。








Follow me!

この記事を書いている人 - WRITER -

Copyright© いくせ 侑 , 2022 All Rights Reserved.

PAGE TOP