第4回 腸内細菌を取り戻す その1

さて、ボロボロになった、私の腸内細菌を取り戻すべく私が行ったのは、
いわゆる、「腸活」
今回は「腸に悪いものを取らない」
これについてお話ししましょう。
森林を甦らせたいのに、除草剤を撒いたり、ブルドーザーを入れたりしませんよね。
これはそっくりそのまま、私たちの腸に当てはまります。
腸内細菌をやっつける、抗生剤や、防腐剤・保存料はできる限り取らないんです。
そして、腸に負担のかかるものを取らない。
これがグルテンフリー、カゼインフリーです。
グルテンは小麦に代表される、ねばねば成分タンパク質のことです。
これは網目状の構造をしておりとても消化吸収しにくいため、腸を荒らし、
分解しきれないまま体内に入ったタンパク質は、アレルギーの原因になりやすいんです。
ですから、小麦は食べない。
特に、アレルギーがすでにある人は。
しかし実は、古代麦であるカムット小麦は、小麦アレルギーの人が食べても
7割がアレルギーを起こしません。
原種の小麦はもっとグルテンが少なく、粘らないからですが、遺伝子組み換えにより、
グルテンの豊富で粘りの強い小麦が市場のほぼ100パーセントを占めてしまいました。
結局、小麦が悪者ではなく、遺伝子を組み換え自然に反した小麦が問題なのです。
(これにマーガリンや白砂糖や保存料が入っていたら、
悪の権化としか言いようのない食べ物になってしまいます。)
次はカゼインフリー
カゼインとは牛乳に含まれるタンパク質の8割を占め、
αカゼイン 牛乳カゼインの55パーエントをしめ人乳には含まれていない
βカゼイン 牛乳カゼインの15パーセント 人乳やヤギの乳に多い
κーカゼイン 牛乳カゼインの30% 水溶性が高い
この3種類のカゼインの中で人が消化できるカゼインは、主にβ-カゼインです。
α-カゼインは、私たち人間には消化がとても難しいんです。
なのでカゼインを頻繁に摂取すると腸内に未消化物が多くなり、腸の炎症を招きます。
すると、下痢、便秘などの腸の症状を起こします。しまいには腸管細胞同士の継ぎ目が緩んでしまい、
本来体内に入るべきでない物質が血液中に入り込み、いわゆる「リーキーガット症候群」を起こすわけです。
牛乳は栄養価は確かに高いのです。ですから、飲むならできるだけ変性していない
低温殺菌・ノンホモ牛乳をお勧めします。
小麦と牛乳と保存料の効いたもの。とりあえずこの3つから止めてみましょう。
食べるならグルテンの少ないもの、遺伝子組み換えをされてないもの、
ライ麦パンや米粉パン、アーモンドミルクも豆乳もあるし、
旬のものを食べ、保存するなら自宅で作ればいいんです。
どうしても食べたい時は、グルテン用の消化薬だってあるんですよ!
(裏技ですよね)
腸を元気にする第一歩。それは食から。