第4回 腸内細菌を取り戻す その1
![](https://ikuseyu.jp/wp-content/uploads/2021/09/無題のデザイン-1-scaled.jpg)
さて、ボロボロになった、私の腸内細菌を取り戻すべく私が行ったのは、
いわゆる、「腸活」
今回は「腸に悪いものを取らない」
これについてお話ししましょう。
森林を甦らせたいのに、除草剤を撒いたり、ブルドーザーを入れたりしませんよね。
これはそっくりそのまま、私たちの腸に当てはまります。
腸内細菌をやっつける、抗生剤や、防腐剤・保存料はできる限り取らないんです。
そして、腸に負担のかかるものを取らない。
これがグルテンフリー、カゼインフリーです。
グルテンは小麦に代表される、ねばねば成分タンパク質のことです。
これは網目状の構造をしておりとても消化吸収しにくいため、腸を荒らし、
分解しきれないまま体内に入ったタンパク質は、アレルギーの原因になりやすいんです。
ですから、小麦は食べない。
特に、アレルギーがすでにある人は。
しかし実は、古代麦であるカムット小麦は、小麦アレルギーの人が食べても
7割がアレルギーを起こしません。
原種の小麦はもっとグルテンが少なく、粘らないからですが、遺伝子組み換えにより、
グルテンの豊富で粘りの強い小麦が市場のほぼ100パーセントを占めてしまいました。
結局、小麦が悪者ではなく、遺伝子を組み換え自然に反した小麦が問題なのです。
(これにマーガリンや白砂糖や保存料が入っていたら、
悪の権化としか言いようのない食べ物になってしまいます。)
次はカゼインフリー
カゼインとは牛乳に含まれるタンパク質の8割を占め、
αカゼイン 牛乳カゼインの55パーエントをしめ人乳には含まれていない
βカゼイン 牛乳カゼインの15パーセント 人乳やヤギの乳に多い
κーカゼイン 牛乳カゼインの30% 水溶性が高い
この3種類のカゼインの中で人が消化できるカゼインは、主にβ-カゼインです。
α-カゼインは、私たち人間には消化がとても難しいんです。
なのでカゼインを頻繁に摂取すると腸内に未消化物が多くなり、腸の炎症を招きます。
すると、下痢、便秘などの腸の症状を起こします。しまいには腸管細胞同士の継ぎ目が緩んでしまい、
本来体内に入るべきでない物質が血液中に入り込み、いわゆる「リーキーガット症候群」を起こすわけです。
牛乳は栄養価は確かに高いのです。ですから、飲むならできるだけ変性していない
低温殺菌・ノンホモ牛乳をお勧めします。
小麦と牛乳と保存料の効いたもの。とりあえずこの3つから止めてみましょう。
食べるならグルテンの少ないもの、遺伝子組み換えをされてないもの、
ライ麦パンや米粉パン、アーモンドミルクも豆乳もあるし、
旬のものを食べ、保存するなら自宅で作ればいいんです。
どうしても食べたい時は、グルテン用の消化薬だってあるんですよ!
(裏技ですよね)
腸を元気にする第一歩。それは食から。