第17回 自分を調律する

お家の中にばかりいて壁に囲まれていると、体を使わなくなるので、
だんだん頭でばかり考えるようになり、クヨクヨと思い込みがちになります。
「思いついて、行動して、結果を出す。」
これが一筆書きの丸のように、スルンと出来ると、一番気持ちよく人生が回ります。
お家の中ばかりだと、行動が限られるので考えてばかりになり、思考は何度も同じところをなぞり、
しまいに塗りつぶされて何を描きたかったか、わからなくなってしまいます。
テレビはいらない情報をたくさん頭に詰め込んでくるので、
自分のしたいことが分からなくなってしまいます。
外に出ても、人混みや、人工物の中ばかりにいると、気持ちはささくれだってきます。
人って、ずいぶんな圧力になるのです。
誰もいない空間と、誰かいる空間て、全く違うじゃないですか。
人工物って、結構な圧力になるのです。
必ずそこには誰かの意図が、目的が示されていて、そうした誰かの視線や、意図や、目的が
人を疲れさせるのです。
ですからそういう中にい続けるには、ある意味私たちが鈍感にならざるを得ません。
だから、深夜だったり、窓もなかったり、緑のないところで働き詰めしてもへっちゃらだけど、
ある日取り返しのつかない程身体が壊れて気付いたりします。
ナイーブな人は、この刺激に耐えられず、パニックになったり、
アレルギーになったりしてやむなく撤退していきます。
自分を調律しましょう。
ただ、波の音を聞く(本物ですよ)、自然の中に身を置くことが、調律になります。
そこでたわむれることが、自分を取り戻すことになります。
当たり前のことがとても大事なのに、それがなかなか出来なかったりします。
言い訳はたくさんできるけれども、
「お金が」とか「時間が」とか、「世間が」とかいう前に
自分で作ったおにぎりを持って、自然の中に出かけましょう。
私たちは、社会の一部である前に、自然の一部。
自然の中にいる時、あなたは何を思いつくでしょう。