第9回 しっかり食べた方がいいの?

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「しっかり食べて、体力つけて」

「朝ごはんは食べないと体に悪いよ」

「3食ちゃんと食べなさい」

本当ですか?

今回もわかりやすく、私たちの体をお家に例えましょう。

ここで大事なのは、このお家は全く同じに見えて、常に造り替えられている。

いわゆる「動的平衡」です。

「新陳代謝」といった方がわかりやすいですか。

材料が運び込まれ、家の中でトンカン作って、常に新しく造り替えられ、余りなくスッキリ家の中が片づいているのが理想です。

37兆個の体の細胞一つ一つが過不足なく造り替えられている時、

我々の体は最高の機能を発し、病気にはかかりません。

ウィルスにだって、まずこちらの免疫力が勝るでしょう。

さて、ここに

「時間になったらお腹が空いてなくてもご飯を食べる」という人がいるとしましょう。

「お腹が空く」というのは、「とりあえず目につくところに材料が無くなった」という合図です。

「空いてないのに食べる」というのは、まだ材料があるのに、さらに運び込まれる状況です。部材がダブ付き、あっちの棚や、こっちの押し入れになんとか突っ込みやっていますが、足元に余り部材が転がっていたりして危なっかしく、大概「メタボ」なんて言われ、不健康です。

「うどんや麺で済ます」「インスタント食品が多い」人がいるとしましょう。

うどんや麺は、同じ部材だけ大量に搬入ということです。

すると、壁ばかり厚くて、窓がやたら小さい家ができたり、細かい部品が足らず、電気がつかないなんてことも出てきます。

インスタント食品は、とても使いにくい部材の搬入です。自然界になく、今まで使ったことのないものなので間違って使われたり、分解しにくく、ゴミとしてなかなか出せないため、そのまま家の隅に放って置かれたりします。

がんになった人の家を見てみましょう。

家の中がもので溢れ、ゴミ屋敷化していたり、家の設計図が水浸しになったりしています。そうした家は一度取り壊してリサイクルされるのですが、取り壊しが間に合わなくなった時にがんと呼ばれます。

ねえ、食べることが必ずしも体にいいわけではないですよね。

ちゃんと体に訊いて、足りないものを必要な時に届ける必要があるんです。

さて今度は「断食」している人の家を見てみましょう。

部材が入ってこないのですから、さあ大変。体は必要なものをかき集めるため、一斉棚卸しと大掃除が始まります。

押入れを整理し、使えるものは使いリサイクルするので、リニューアルされスッキリ爽やか、使い勝手のいい家に改装です。

程度はありますが、食べないことのメリットも大きいのです。

こうしてみると、物は多くなく、来る部材も、いちいちネジを外さないと使えないようなめんどくさい物ではないのがいいことがわかりますね。

家の中がきちんと片付いていて、各種取り揃った材料が少しくればいいんです。

それでも、年に一度ぐらい棚卸しをしましょうか。

食べ過ぎは体に毒。

本当にそうです。

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