第36回『みんな違うの』

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みんな幸せになりたいけれど、何が幸せかは、みんな違います。

だから、「みんな大学に行くから、私も行かなくちゃ」
とか、「みんな結婚するから、私もしなくちゃ」
とか、「みんな就職するから、私もしなくちゃ」
ということは、全くもって、あり得ないんです。

世界に幸せの形は一つしかなくて、大学に行って就職して、結婚することしか全世界の人が幸せを感じられなくて、みんなそれを目指しているなら、そうでしょう。

でも実際は、中卒だって、独身だって、仕事してなくたって、それが私の幸せなら、幸せになれるんです。
なんて当たり前。

でも皆さん、みんなと違っている、みんな持っているものを自分は持っていないと思うと不幸せに感じるから、幸せになりたいというより、不幸せになりたくないから、「しなくちゃ」って焦るんです。

自分だけ、学校に行っていないと、
自分だけ結婚してないと、
自分だけ働いてないと、
恥ずかしい、落ちこぼれって考え方は、
常に人と自分を比較して、「人より多く持つこと」が幸せだって考え方です。

こんなヘンテコなことありますか?
なんでも好きなお料理を食べていいのに、いつも横目で他の人が何を食べているか見て、いつもそれより高い料理とか、美味しいお店で食べるように四苦八苦して、本当は食べたくない時でさえ、人より多く食べようとする人みたいです。
それを世間体って、言うみたいです。

だから、誰も見ずに、誰とも比べずに、自分は何が幸せか、自分に訊いてください。
小さい頃から刷り込まれた
「結婚するのが幸せ」とか、
「いい大学を出て、いい就職先に就職するのが幸せ」
といった考え方は、一度叩き出してください。
教え込まれた幸せは、本当のあなたの幸せではないかもしれません。
もしかしたら、
「牧場で牛を飼う」のが幸せだったり、
「一人で世界を渡り歩く」のが幸せかもしれません。

みんな違って、違っていいんだ。
そう、堂々と言ってください。

社会というルールの中で、人と競争して優劣を決めるレースに出ているのではなくて、
地球というルールの中で、自分のなりたいものになるゲームをしているんです。
ゲームなんだから、楽しまなくちゃ。


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