第33回 『傷つく』
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誰かの一言で、『傷つく』ことってありますよね。 「なんであんなことを言うんだ」 「誰にも傷つけられたくない」 「あんなこと言って、気に触らなかったかしら」 「相手の機嫌を損ねてはいけない」 だから皆さん、「気を遣う」んですよね。 相手を傷つけないように 相手から傷つけられないように でも考えてみてください。 いつも申し上げているように、 「自分のこころは自分のもの」なんです。 誰かに操作されて泣いたり笑ったりしているのではないし、 勝手に自分の預かり知らぬところで泣いたり笑ったりしているわけではないんです。 意識的であれ、無意識的であれ、泣くか笑うかは自分で決めているのです。 傷つくか否かも、自分で決めているんです。 自分の外見を全く気にしない人は、「太ってるね」なんて言われたって、何も気にしません。 傷つきやすい人は、「私はそうやって気を遣われたくないの!」なんて、気を遣われることさえ傷つく原因になってしまいます。 傷つくか否かは自分次第ということです。 なのでもし、あなたが傷ついた時は、傷つけた相手を責めるのではなく、傷つく自分のこころを見つめ直すことをお勧めします。 必ず「傷つくタネ」が自分の中にあります。 それを見つけて、こらからもそのタネを持っていたいか否か決めてください。 なのでもし、あなたが誰かに気を遣うのであれば、 「傷つけるのでは」「気を悪くするのでは」という不安からでなく、 「相手に幸せになってほしい」「相手に喜んで欲しい」という愛情からにしてください。 「傷つけられたくない」という不安を遣えばその不安が、 「喜んで欲しい」という愛情を遣えばその愛情が相手に伝わるからです。 それは、全く違う未来を招きます。 「傷つくタネ」は大概、あなたが幼く無防備なときに、親や周りの人たちから植え付けられたものです。 でもそれを育てるのも、タネを植え替えるのもあなた次第ってことです。 「傷つくタネ」があるなら、「喜ぶタネ」もあるってことです。 それは相手に関係ありませんから、いつでも、やればできるってことです。