第30回 『怖れ』
「怖れること」
あなたにものすごい不安を掻き立て、あまりに怖くてそのイメージを維持するのが難しいこと。
絶対そうなって欲しくないこと。
そう定義してみましょう。
「怖れること」が多い人ほど人生、苦労します。
そのことが起こる可能性のあること、ひいてはそのことを思い出させること、ニュースの何気ない一言、どこかで見た看板、そうしたものに戦々恐々となるからです。
ですから、今回は「怖れ]をクリアする4つの方法についてお話ししましょう。
さて、それにはどうしたって、
「どうして怖いのか」というテーマに着目しないといけません。
「お金がなくなるのが怖い。」
「病気になるのが怖い。」
「嫌われるのが怖い。」
「狭いところが怖い。」
「傷つけられるのが怖い。」
どれもそうなった時に、惨めさや苦痛、否定や死のイメージがつきまといます。
絶対そうなりたくないような想いが、考えが浮かぶから、怖れる訳です。
わかりますか?
それは現実には全く起こっておらず、あなたが未来におこる恐怖の想像をどこかで形作ってしまって、それがあまりに怖いので、見ないように蓋をしてしまった箱の中身が「怖れ」です。
「もし、こうなっちゃったら生きていけない」みたいな。
だから、それがあることを思い出させられるたびに、ビクビクする。
これが今の状況。
なので、どうやってこの箱を開けて恐怖の想像を霧散させるかという問題なのです。
さて、この「怖れ」を生み出させた根底に、「そうなったら自分には対処できない」という非力感・無力感が横たわっていることに、まず気づいてください。
「実際に」ではないんです。
「お金がなくなったら」
「病気になったら」
きっと私には対処できない。
という非力感です。
これはあなたの想像ですから、ひっくり返します。
思い込みの世界ですから。
「お金がない」を例に取りましょう。
「お金がなくなったら、生きていけない」があなたの恐怖。思い込み。
これに対抗する「思い込み」をしましょう。
それには3つあります。
1:お金はある
2:お金がなくなっても稼げる
3:お金がなくなっても生きていける
このどれか、ではなく、このどれもについて「あるイメージ」
「稼げるイメージ」「生きていけるイメージ」を創ることをお勧めします。
「そんな楽観的な考えをして、気が大きくなって使い切ったらどうするんだ!」とお思いかもしれませんが、そうではありません。
「将来」お金がなくなるイメージを持っているから、その恐怖で「今」が縮こまるんです。
「将来」お金があるイメージを持って、そこに向かって「今」行動するんです。
「将来」お金があるから、「今」使うんじゃないですよ。
「将来」お金がなくなってもそこから稼いでいる自分
「将来」お金がなくても問題なく生きている自分
どの自分を目指すかは、あなたが一番しっくりくるもの。
必ずしも、あるのがいいとは限りません。
そうやって、「うん。なんとかなる」と思えるイメージを持つことで、怖れは消えていくことがわかりますか?
そして、その自分に向かって行動することなんです。
では、4つ目は?
これが、実は一番大事な方法。
一番気にいった目標に向かって、「熱中すること」です。
熱中し、試行錯誤しながら集中している時には、「怖れ」は来ません。
その道筋が七転び八起きであっても、進んだ道が自分の自信と実力になり無力感は消えていきます。
でも、立ち止まり「人の評価」や「努力しても無駄」「どうにもならない」のような
否定的考えに囚われると「怖れ」が出現します。
そうなった時、現実は止まってしまいます。
「夢が消えた」みたいに。
何度方向転換してもいいですが、「なりたい未来に向かって熱中する」。
これが、一番の「怖れ」の対処法であり、夢を実現する方法でもあります。
「怖れ」はいつも、結果に注目していますが、怖れをクリアする方法は「過程」に注目します。
究極、結果はどうだっていいんです。
「やっていることが楽しいんだから。」
これが4つ目の対処法です。
この4つの方法をマスターしたら、「怖いものなし!」
間違いないです。