第41回 『みんなスター』
WRITER
生まれた時は、みんな真っ白で、ゼロで、何にもなくて、同じで、そこからどう育てられるかで人生は決まると思っている方はいるでしょうか? それは、同じ育てられ方をすると、みんな同じ姿かたちになりますといっているようなものですよね。 本当は、生まれた時はみんなくしゃくしゃで同じように見えるけれど、その時に既に、大人になったらどんな姿かたちになるかは決まっている。 これが正解です。 だったらこころはどうですか? 生まれた時は同じように見えるけれど、その時すでにどんな性格や個性の子かは決まっている。 そうですよね。 当たり前ですよね。 みんな自分の星を持って生まれてきているんです。 では、「素晴らしい人になる」って、どういうこと? みんな立派て、かっこよくて、お人形さんみたいな顔で、モデルみたいなやつ? みんな明るくって、思いやりがあって、そつがなくて、なんでもできて、威張らなくて、親しみのある人? でも、みんなおんなじ体格になれって言ったら、ばかばかしいですよね。 だから、みんなおんなじ性格になれっていうのもばかばかしいんです。 だって生まれた星が違うんだから。 そのために頑張って化粧したりダイエットしたり。 気を使って八方美人になって、家でヘトヘトになったりイライラをぶちまけたり。 そうやって、自分の星を否定するから、みんなおかしくなっていくんです。 満天の星空。 どのような星に生まれようと、生まれつき「平凡な星」も「とるに足らない星」もありません。 みんなスター。 あなたもスター。 わたしもスター。 猫も杓子も太陽になろうと思うからからおかしなことになるんで、 冥王星だって、木星だって、なんならエウロパ(ちなみに木星の衛星ね)だっていいじゃないですか。 どこかの遠い星でもいいじゃないですか。 「どんな星も、そこにあることで宇宙のバランスが保たれている」 ちょっと話が大きくなりすぎましたか? もちろん、自分の星を否定して、懸命に努力して、他の星のフリをすることもできます。そうして、皆に羨ましがられることもできます。 でも、そうすると、「本当の自分はこうじゃないのに」という自己否定や、罪悪感に悩まされることになってしまい、芯から自分を認めることも幸せになることもできないのです。 自分がどう生まれたかに気づき、それを塗りつぶさないで、そのまま輝かせることが、最高に簡単で、ハッピーな道。 体が小さかったらすばしっこくなるでしょう。 大きかったら、力持ちです。 人と話すのが苦手なら、黙々と好きなことをしてください。 朝が苦手なら、夜頑張ればいいじゃないですか。 問題なのは、それを周りが、みんなが、親が、教師が、社会が許さないことです。 だからどうするかって? はい。 あなたは自分に許してください。 誰が許さなくても、自分らしく、自分の星を輝かせることが一番なのだと気づいてください。 許さない人は気づいていないのです。 だから、あなたが分かってそれを示せば、周りのみんなも気づくのです。 「素晴らしい人になる」って、ただ、「自分でいる。自分になる。」ってことです。 みんなスター。 自分の星を目指してください。