第47回 『選ぶのは、いつもあなた』

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私は頼まれたから、やっただけです。
それは誰のせい?

自分は嫌だったけれど、みんなが勧めるので、断れなかった。
それは誰のせい?

怖くて従うしかありませんでした。
それは誰のせい?

誰かに何か頼まれたその時、断ることも、受け入れることもできます。
どう断り、どう受け入れるか、そのやり方、その態度、その姿勢を全てあなたは自由に選ぶことができます。
だから、受け入れて、やると選択したのはあなた。
勧められても、命令されても脅迫されてさえ、断るのか、受け入れるのかを必ずあなたは選択しています。

一つ、例を挙げますね。

宴会で先輩に一気飲みを強く勧められ、断ったけれど聞いてもらえず、嫌だったけれど、とうとう一気飲みして救急車で運ばれた。
社会的には、相手の責任が色々吟味されることでしょう。

でも断り切れず飲むことを選んだのは、あなた。
苦しむのもあなた。もしかして命を落とすのもあなたなのです。

断りきれなかったのは、そこで断って場が白けみんなが自分に失望したり、後で馬鹿にされたり、評価が下がったり、言うことをきかないやつとしていじめられたり、仲間に入れてもらえないことが嫌だったからです。
本当にそうなるかは分かりませんが、そうなる恐怖、そうなるかも知れない嫌さより、飲む嫌さを選んだのです。

その瞬間、そっちの方が楽に思えたから。

自分の前に、二つの道があると思ってください。
一つは上り坂。
一つは下り坂。

上り坂は、大変そうだけれど、自分のしたいことをする道。
下り坂は、楽そうだけれど、人の言うことを聞く道。

人の言うことを聞くのは、楽なのです。
対立しないし、聞いていれば相手は喜ぶし、自分が少し我慢すれば、自分を少し開け渡せばその場は収まります。

でも、大事なことは、一度下り坂を選ぶと、あなたがもっと踏ん張らない限りずっと下り坂が続き、自分を失っていくのです。自動的に。そういう道を行く人として。加速して。

あなたは、押せば引いてくれる人、強く頼んだら言うことを聞いてくれる人。
頼んだら断らない人として、「いい人」の称号を得るかも知れません。
でもあなたのやることは、自分の本当にしたいことではありません。
すればするほど、人の期待は膨らみ、そういう人だと認識されると、もっと断りにくくなっていくのです。

でも自分のしたいことを選ぶ道を選んだら、わがままで、人に認めてもらえなくて、孤立していくんじゃないの。
そう教えられてきたかも知れません。

でもそれは、あなたのしたいこと次第なのです。

一気飲みは嫌だと思って、断ったけれど、もし、その場を白けさせるもの嫌だし、先輩にも気に入られたいと思ったら、あなたのしたいことで、場を盛り上げ、先輩に気に入られる道を探すことが、上り坂です。

歌を歌ってもいいでしょう。
ゲームをしたっていいでしょう。

無理に場を盛り上げなくとも、そういうことをしなければ、「場は盛り上げない人」として、そう言う場面に呼ばれなくなります。
それでいいのです。したくないのですから。
何か役に立ちたかったら、他のことをすれば良いのです。

もし、どこかであなたが上り坂を選ぶと、一歩一歩は苦労するかも知れませんが、確実になりたい自分に近づいていきます。
もしそれであなたの周りの人も喜ぶなら、一緒に道を作ってくれます。

言うことを聞かないと、嫌われると思っていたあなたは、いつか、したいことしかしてないのに、仲間がいっぱいだと気づくでしょう。
もしくは、誰も自分のしたいことを理解しないけれど、好きに生きている人生かも知れません。

自分がどんな山に登るのかは、あなた次第ですが、下ってしまうと、皆同じ谷に堕ちて行くのです。

どの人生を選ぶのかは常に自分の選択。
全ては自分のせいと思っていた方が潔いです。

















 

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