第9回 病気って何?

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医者は病気を治すもの。

病気は治してもらうもの。

皆さん、病気になったらどうします?

もちろん、お医者に行きますか?

間違いじゃありません。

でも、びっくりするくらい多くの人が、

「病気は、全く自分の人生とは関わりなく起こり、自分は病気に無力で何も出来ないから

お医者で治してもらうんだ。」

そう思っています。

果たして本当にそうでしょうか?

体をないがしろにすれば、病気になります。

そりゃ医者は、「体重に気をつけてください」とか、「タバコをやめてください」

とか言いますよ。

でも、体をないがしろにするには、ないがしろにする理由がこころにあって、

それを本人が片付けなければどうにもなりません。

薬は、体の問題をなかったことにしてくれるかもしれませんが、なかったことにするがゆえに

いつまでもこころの問題は片付けられず、見方を変えれば、片付けるチャンスを逸してしまった

ということさえ出来るんです。

体に気をつけているのに病気になる人がいます。

病気になるほどの強いストレス抱え込んでいることがあります。

心も体も健康であったのに病気になる人もいます。

生まれつき病気の人もいます。

かれこれ25年、こころと体の両方をずっと診ていると、直接の原因がわからなくても、

病気はその人にとって、ふって湧いた偶然の不幸や災難ではなく、全てはわかり得ないが

なにがしかの必然的な因子の総和であり、ある結果なのだと受け入れた方がいい場面が

多々あります。

治るか治らないかはともかくとして、

意地でも「病気になってよかった」と言えるためには、どう自分が変わり、学び、

受け入れればいいのか挑まれている感さえあります。

医者は確かに、補充したり・切り取ったり・遅らせたりすることはできますが、

まだまだ本当の意味で治すことのできる病気は少ないのです。

だからいつまでもいつまでも薬を飲むことになります。

この病気から何か学べることがあるとしたら、それはなんなのか、

この病気から何か学ばねばならないとしたら、それはなんなのか、

想像してみてください。

病気になったら、自分はどう変わればいいのか、

じっくりと自分の病気を凝視めてください。

自分の人生を止めずに考えてください。

病気も人生の一部なんですから。

そうして自分の問題をクリアしていくと、薬がいらなくなることがあります。

人生の大きな障壁ではなくなることがあります。

その病気はもはや自分の人生に必要なくなります。

すると、もうそれを病気と呼ばないかもしれません。

病気であっても元気でいる。

そんなことさえ可能かもしれません。

本当に病気を治す鍵は、いつも自分が持っているんです。

それを一緒に見つけるために、医者がいるんです。

私はそういう医者でありたいと思いますし、自分が病気になった時は、

そういう患者でありたいと思っています。

皆さんはどうですか?

病気を不幸と捉えず、自分へのチャレンジと捉えると、何かが変わるかもしれません。

クリアすると、人生が一変しめちゃくちゃ幸せが待っている。

そんなことさえ、あっておかしくないんです。

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