第3回 笑うこと
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『笑うこと』
わたくし風に申し上げれば、それは、「ほどける」ことです。
感情がね、ほどける。
とっても、とっても大事なことです。
大爆笑のように、はじけて、一気に解放されるものから、
「ずーっとしこっていた問題が、いい加減馬鹿馬鹿しくなっちゃって、
最後には笑っちゃう。」
みたいになんとかほぐしてやっと流していくというようなものまでありますが、
要は感情を軽くして、浄化していくステップなんです。
だから笑えない問題というのは、あなたにとっては重くて固く、
なかなか流せない問題ということになります。
「心の詰まり」と言い換えることもできます。
「ものすごい劣等感から、それを核にして社会的には成功し一大帝国を築く」
なんてこともありますが、詰まりは詰まりです。
だから、最終的にはなんでも笑えるようになるといいんじゃないかと思います。
何か深刻そうな問題が持ち上がっても、いつもユーモアと笑いを持って対処する。
すると、問題が固くしこらず、いつでもほどけるゆるさで置いておける。
人生を固結びじゃなく、蝶々結びにしておくんです。
すぐ解けるし、よりずっと美しい。
だからお金があっても無くても、老いても病気になっても振られても笑いましょ。
すると心が軽くなって、詰まりが取れてまた新しく始められます。
もし、何にも笑えることがない方がいらっしゃるなら、
それは全てが重く沈んでいるんです。
そういう時のコツを申し上げます。
いいですか、よく聞いてください。
思考というのは糸のようなものです。
その糸を心の中で紡いで形を作り、その通りに行動することで
私たちは思考を現実化しています。
実現したら次の思考に移るということを私たちは繰り返して生きているわけですが、
思考の糸がうまく形にならず、同じようなところを行きつ戻りつしていると、
そこが絡んで、もつれた糸玉ようになってしまいます。
いわゆる考え込む状態です。
すると重く固く暗くなり、なかなか実現しなくなります。
ですので、物事をうまく進めるためには、明るく軽くすること。
思考をなぞらないこと、ある意味考えないことが大事です。
笑えない時は、いかに考えないか。
考えたことはさっさと行動に移して現実化してしまい、頭を空っぽにすること。
これで軽くなり、また新しく思い描くことができるのです。
思い描く気持ち・思い描くかたち・行動する力、
それらのものが合わさって、現実になるんです。
でもみんな、なかなか思い通りにはいきませんよね。
だから、上手くいかない時は笑っちゃって綺麗にしちゃって、
また新しく始めましょ。
何をどこまで笑えるか。
これはやりがいがあります。